
港と船をつなぐ架け橋を目指して
船舶運航支援業務は、船が安全で効率的に港へ出入りできるようサポートする業務で、
港湾管理者より委託されています。
具体的には、まず船舶の運航予定に関する情報と、港側の受け入れ状況に関する情報を集約します(情報収集)。
次に、これらの情報を基に実際の船舶の動きを把握します(動静把握)。
その際、無線を使用し船舶との情報疎通も行います(通信)。これらを一元的に行うことで、
利用者にとって安心かつ便利なサービス提供が可能となります。また、より細かなサービスとして、
船舶との通信を行う際、その船舶の着岸する岸壁情報などの直接的な情報だけでなく、
他船の航行状況を知らせたり、また関係者へも情報提供を行い、さらには港側の受入れ態勢の変更を
行うような業務もあります(運航調整業務)。こういった業務を正確にかつ円滑に遂行するため、
情報を整理、蓄積し、共有化するためのデータベースを独自に開発し、専門の設備
(国際VHF無線電話・レーダー・AIS・監視カメラ・高性能双眼鏡など)を整え、
長年行ってきたノウハウを活かし、24時間365日、邁進しております。

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音声1
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音声2
船舶との通信は、平均すると入港の約3時間前から可能となります。
ポートラジオからは入港スケジュールを提供するだけではなく、岸壁の状況やパイロットやタグボート、
綱取りなどの手配状況を伝えます。また、船舶の航行安全を確保するため、
必要に応じて出入港船舶の有無、行き会う船舶の有無、港内工事状況等の情報を知らせます。
また、交信で入手した船舶の到着予定時間と港湾関係者の作業時間に食い違いが生じた場合、
船舶と港湾関係者の各種調整を行い、統一した情報として双方にフィードバックする、
などということも行います。このほか、水補給やエンジン修理等の問い合わせ、
視界並びに気象状況に関する問い合わせ、急病人等のある場合、医者や救急艇の手配、
緊急事態発生時の連絡受付等、ポートラジオと船舶の交信内容は非常に多岐にわたります。



