運航調整基準

1 港口付近の競合回避(優先順位)
 長大物件曳航船(*1)>大型LNG>巨大船(大型LNGを除く)

2 隣接バースでの競合回避(優先順位)
a 長大物件曳航船(*1)>巨大船>外国籍船
b 手配を要する外国籍船(*2)>外国籍船(*2)

3 木更津航路内での競合回避
a 一万総トン以上の船舶の通航中は、外国籍船の行き合いを調整
b 外国籍船同士の行き合いは調整を実施(両船とも水先人乗船の場合は除く)

4 君津水路内での競合回避
a 外国籍船同士(*2)の行き合いは調整を実施
b 1,000総トン以上の日本国籍船同士の行き合いは調整を実施
c 1,000総トン以上の日本国籍船と外国籍船(*2)の行き合いは調整を実施

5 富津航路内での競合回避
航路内での行き合いは富津航路利用者安全協議会の定めによる。

6 隣接バース及び港口付近における運航調整時間
別表1による時間差に従い調整する。

7 出入港時刻の変更手続き等
a 他のバースの予定を連鎖的に変更する予定は行わない。
b 当日の予定にない急遽の入出港は行わない。

8 これによりがたい場合は、関係者間において調整を行うものとする。

*1:長時間にわたり連続して実施される曳航作業等については、別途、協議する
*2:船舶の大きさは関係しない。
>:○>□は、○が□より優先されるという意味

別表1 運航調整対象船舶が入出港する場合の時間調整の標準
注意
この時間差は標準であり、周囲の状況を考慮し、安全が確保できる場合は時間の短縮など柔軟に対応できるものとする。但し、この場合、関係先および港湾情報センターと十分な調整等を実施するとともに、他船の動向や周囲の状況等の情報収集に努め、事故及び競合の回避に努める。


前船
新日鐵東岸壁(TKKバース含む) 木更津公共・木材 新日鐵西岸壁 新日鐵中央岸壁(共同火力バース含む) 東電LNG岸壁
入港 出港 入港 出港 入港 出港 入港 出港 入港 出港1 出港2
後船 新日鐵東岸壁(TKKバース含む) 入港 1 1 1 1
* 0.5 1 0 1.5 1.5
+0.5
+0.5
+1
+2.5

出港 1 1 1 1 * 1 1 0 1 1

+0.5
+0.5
+0.5 +2.5
+0.5
木更津公共・木材 入港 1 1 1 1 * 0.5 1 0 1.5 1.5
+0.5
+0.5
+1
+2.5

出港 1 1 1 1 * 1 1 0 1 1

+0.5
+0.5
+0.5 +2.5
+0.5
新日鐵西岸壁 入港
1 1 0.5 1 0.5 1.5 1.5
+0.5
+1
+2

出港 1 1 0.5 1 0 1 1

+0.5 +1 +0.5 +2.5
+0.5
新日鐵中央岸壁(共同火力バース含む) 入港 0.5 1 0.5 1 0.5 1 表1 1 1 1.5 1.5
+1
+1
+1

+1.5

出港 1 1 1 1 0.5 0.5 1 0 1 1

+0.5
+0.5 +1 +1 +0.5 +2.5
+0.5
東電LNG岸壁 入港 0.5 0 0.5 0 0.5 1 0.5 0 3 1.5 1.5
+1 +1 +1 +1 +0.75 +0.5 +1 +1


出港1 1 1 1 1 1 1 1 1 2.5
1.5
出港2 1 1 1 1 1 1 1 1 2.5 1.5
+0.75 +0.5 +0.75 +0.5 +0.75 +0.5 +0.75 +0.5


注1:大型LNG船が後船になる場合は、前船の船舶の入出港は大型LNG船の時間調整を行うことなくできる場合に限る。
注2:巨大船が後船になる場合も注1と同様とする。
注3:富津地区(東電LNGを除く)への入出港船に対する調整は、その都度行う。
注4:本表は着離岸作業開始時点での時間差を表している。着岸開始時刻とは、港域を通過する時刻又は沖錨地での抜錨開始時刻を表している。
凡例
赤数字:確保する時間差(単位:時間)
下段+数字:水先人及び曳船が配備に必要な時間
*:巨大船が前船となる時は(+0.5)とする。
:巨大船が前船となる時は(+2)とする。
:巨大船が前船となる時は(+1.5)とする。
青塗り:双方が水先人乗船の場合は時間差をゼロまで短縮できるものとする
表1

前船
入港
非水先船 水先船 巨大船
後船 入港 非水先船 0.5 0.5 0.5
水先船 0.5 0.5 +1 0.5 +2
巨大船 0.5 0.5 +1 2 +0.5
出港船 1 1 2
注:水先船とは巨大船以外で水先人乗船の場合をいう。
内容
運航調整要領 抜粋要旨